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MJCマリン賞2016決定

MJCマリン賞2016決定

2016年2月11日


MJCマリン賞2016が決定

「MJCマリン賞2016」について、審査の結果、以下の通り決定いたしました。
なお、表彰式は3月5日(土)15時50分より「ジャパンインターナショナルボートショー2016」(パシフィコ横浜)会場内のイベントステージにて行います。

●MJCマリン賞2016 大賞


420級世界選手権で日本人初の優勝
高山大智さん/中野翔太さん

 高山大智さん/中野翔太さん(和歌山県立星林高校)は、2015年7月17日から25日に佐賀県の唐津市で開催された「420級世界選手権大会」において、日本人として初となるワールドチャンピオンとなった。高山選手は大分県の出身で中学3年までのジュニア時代はB&G別府海洋クラブに所属し、OP級で活躍。中野選手は高校入学後にヨットを始めた。
 2人乗りクラスの420級は、2015年よりインターハイ、及び国体の少年男女の正式種目となり、また世界的にも普及している種目だけに、オリンピックセーラーの育成種目としても注目される。
 同クラスにおける世界選手権優勝の実績は見事であり、また、4年後に開催される東京オリンピックでの活躍も期待される世代として、選出された。

●MJCマリン賞2016

「日本一楽しいヨットレース」を各地でプロデュース
タモリさん

 国民的タレントのタモリさんは「海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース」をプロデュース。2015年は「タモリカップ2015ジャパンツアー」として富山、福岡、横浜、東北で企画され開催された(東北大会は事情により中止)。
 タモリカップは、2009年にタモリさんがヨットを係留している沼津市で始まり、12年までは沼津市のみで開催されていた。第5回(13年)、第6回(14年)は横浜、福岡で大会名に開催地の名を加えて実施。初の大会となった2015年の富山大会は富山県民の熱烈なラブコールを受けて7月18、19日に実施された。
 また諸事情によって中止となったが、宮城県での開催はタモリさんの方から「東北のヨットマンと交流し、支援したい」と働きかけて企画された。大会は復興支援の願いを込めて「東北大会」とされた。

●MJCマリン賞2016


海なし県においてマリンスポーツの普及と発展を目指す
可児市B&G指導者会

 可児市B&G指導者会は、海のない岐阜県可児市の市役所職員が立ち上げた海洋スポーツ指導者組織「可児市B&G指導者会」が実施するマリンスポーツの普及事業や青少年へのマリンスポーツの指導にあたり、市役所として作り上げた互助組織。
 「海のない地域のマリンスポーツの普及と振興」「水の体験学習等を通じた青少年の健全育成」「指導者の研修等の実施による資質の向上」「他団体・組織との連携事業の実施」を目的としている。海なし県の岐阜県においては、1981年の可児市B&G海洋センターのオープンをきっけかに、市内の可児川・木曽川を利用してのヨット・カヌーなどのマリンスポーツが盛んになり、子供たちだけでなく大人たちにもマリンスポーツのファンが拡大した。それに伴い市役所の職員もマリンスポーツを行うようになり、市長の理解のもと、子供たちに指導ができるようにB&G指導者資格を取得するようになった。

●MJCマリン賞2016


海のバリアフリー祭りを毎年開催。障害者も楽しめるマリンレジャー普及
NPO法人海の達人

 社会にあるバリアーを無くし、ともに楽しむことを目的に「河芸海のバリアフリー祭り」を「かわげ海の駅」(三重県津市)で毎年開催し、障害者と健常者がともにマリンレジャーを楽しむ機会を創出している。アクセスディンギー、ボート、ヨット、カヌー、踊り、討論会といった盛りだくさんのプログラムで、すべて海の駅スタッフのボランティア活動で運営されているイベント。
 主催するNPO法人海の達人の大野木理事長は「それぞれの役割が固まって指示がなくても動けるようになった。なによりも、みんなが一緒に楽しみ、車椅子で来た方々がボートやディンギーに乗ったときの笑顔が忘れられない。みんなお互いに元気をもらって帰れるイベントです」と話す。
 ボートやヨットを誰もが楽しめるレジャーとして普及している点が選考理由となった。